・ネット先物市場(ジョクスJOX)の挑戦
・対象となるのは大口ユーザー同士が海上のパージ(はしけ)で行う国内スポット取引である。半年先までの各月について月間平均の予想を売買する。ガソリン、灯油、軽油、A重油、低硫黄C重油、高硫黄C重油種で、原油から精製される油種をすべてカバー。売買は円建て、取引単位は千キロリットル。現物の受け渡しを伴わない「ペーパー取引」と呼ぶ独特のスタイルで、買いポジションを持っている人なら売り手じまい、売り、ポジションなら買い手じまいという反対の売買によって差金決済するのが原則だ。
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・jox誕生によって、石油業界関係者には、次のようなことが可能になる。①海外から製品を輸入する場合、製品が日本に着く時期の先物をJOXで売って、仕入れ価格との価格差を固定する。②原油価格を海外の先物市場で買い建て、同時に製品価格はJOXで売り建てておき、製油所での精製コストを確定する。③ユーザーにたいして製品を一定価格で販売する際、生じる仕入れ価格変動リスクをJOXでヘッジする。
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・取引は当初、供給サイドに当たる出資会社の参加に限られ、売りの提示が多い割りに買いが出にくく、取引が思ったように成立しない流動性不足の課題を抱えていたようだ。その後徐々に大手特約店を中心とした参加も進み、軌道に乗りつつある。事後調整と呼ぶ取引慣行が残り、かねて不透明と指摘されてきた国内の値決め方式に新たな風を吹き込むものとして、海外からの関心も高い。
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・ガソリンスタンドの経営者の間でも、仕入れ価格を事前に固めたいというニーズは増えている。ただ、JOXの参加は経営規模の大きい大口企業に限られている。そこで米系の取引仲介会社、アメレックス
・エナジー・コムは中小のユーザーを対象にした先渡し(フォード)取引の仲介市場を創設した。同社のホームページ上に売り手から寄せられた半年先までの各月についてkeの気配値を掲載した。これをみた買い手がアメレックスを介して売り手と数値、価格、受け渡し場所などの交渉を行うシステムである。
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・インターネットを利用した取引所外(OTC)取引が浸透するかどうかはまだわからない。ただ海外では米の新興商品取引所、ICE(インター・コンチネンタル・エクスチェンジ)の石油製品など取引市場が登場している。国内でも成長する可能性は十分ではないか。
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・石油をはじめ、天然ガスや電力など価格が乱高下しやすいエネルギーの分野では、為替や金利など金融の分野で発展してきたデリバティブ(金融派生商com品)の手法を使いながら、価格の変動リスクを事前回避しようとする動きが今後も進むであろう。JOXの試みは国際標準を意識する過程で、日本で独自に立ち上がったエネルギー先物分野のモデルケースとして、大きな注目が期待できるのではないか。
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